三毛猫が出かけたこみけの話

　久しぶりに知り合いが、成人向表現の
含まれた同人誌を出展すると原稿頑張って
いたのを暖かく見守っていましたが、いざ
印刷所の入稿の段階になって、この表紙は
印刷できないから、修正してから出直して

と、入稿を断られたそうです。
(東海地区では最大手のカラー印刷が得意なところ)
まあ、ぶっちゃけ女の子が上半身半裸の状態な
ものだったのですが、他の印刷所によっては
いや、問題ないよ　とあっさり引き受けてくれた
とか

　この表紙におけるの入稿出来る出来ないという
基準は、各会社によって対応がまちまちなので
〆切間際にこのようなことが起こると、原稿の
印刷が間に合わなくなるということもあるので
交渉の前に、こういう印刷できますか　とある程度
具体的な内容のお伺いを立てないと、出来る出来ない
ということが、分かりにくいのが実際のところです。

ぶっちゃけ、印刷所も成人向漫画冊子を印刷すると
いうことは前提に会社を運営しているわけではなく
たまたま、スキマの仕事として同人誌の仕事を引き
受けているうちに、市場の裾野が大きくなって、
いろいろな同人誌が登場してきたことにより、仕事
的に得意なジャンル、不得意なジャンル　出来る／
出来ないという住み分けが見えないところで出来て
いるとも思えます。
何を刷ってはいけないか　ということは、某組合の
中では、ある程度明確な基準がありますが、それは
仕事を引き受ける時の基準で、イベント会場で、売
ることの出来るもの、出来ないものという基準とは
また少し異なった観点から、印刷する前の段階で、
入稿出来る、出来ないというハードルが設けられて
いるとお考えください。

この部分、イベント各団体と活動している都道府県
・イベントの施設によっても受け入れる基準が
まったく異なります。基本的には、コミケの基準が
１つのハードルとしてみなされています。
このほかに、同人誌ショップでの受け入れ基準もまた
印刷所や同人イベントと異なるところがあります。
委託慣れしているサークルさんは、新刊の委託前に
原稿のコピーを送って、確認のうえ、委託の是非を
事前に審査してもらう流れが出来つつあるのが実情
でしょう。　
　売れる本、人気のある表現とサークルから実際に
他の人の手元に届く間の中で、見えないところで
いろいろな表現の自主規制がなされているのが
実情です。

　逆にソフトハウスさんが、最近インディーズ作品を
作って同人ルートに流そうとして、この基準にひっか
かり、「商業基準より厳しい」なんて愚痴を聞かされる
機会も先日ありましたが、イベントに関わるモノとして
１つのルール違反が、各イベントに波及して、会場の
貸し出し制限が実際に発生していることを考えると
継続してイベントを開催するために自然に厳しくせざるを
得ないこともまた事実です。

　海外からの圧力を理由に、漫画の自主規制が求められる
時代になりつつありますが、なにも無かった　何を書いても
問題視されなかった８０年代から、現在に至るまで、
かなり厳しい視点で表現の自主的な規制をしていますけど
さらに描ける範囲が、今後狭まるかもしれません。
　
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〇世界的人気アニメの18禁同人マンガが
　児童ポルノであると最高裁が認定、
　作者に有罪判決−オーストラリア
　【GIGAZINE08/12/11】